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一番じゃなかった

好きだった人への片思いは、二年半くらい続いて終わりました。

今振り返って思うのは、「いつも、私は一番じゃなかったな」ということ。

状況が許さない、本来好きになってはいけない同士で仲良くなってしまったので仕方はないんですが、いつも不倫ではないのに不倫みたいな気分でした。

相手には一番大切にしないといけないものがあって(奥さんとか恋人ではないです)、でも、いつか奇跡が起こってその一番より私を選んでくれるんじゃないかって心のどこかで期待して、期待しながらいつも一人でその期待に裏切られる。

いつも自分は一番じゃないことを身に刻みながら好きな気持ちをコントロールする、なかなかに消耗する片思いでした。

最後も、ちゃんと振られたわけではないので、「迎えに来てくれるんじゃないか」っていう期待がずるずると残って。

 

もつれあった糸みたいながんじがらめの執着を、時間の流れに流して、そのうち、あんなに大好きな人は、大好きだったただの人になる。と、最近読んだ小説に書いてあって、ああ、わかる、って頷いたり。

運命とか奇跡とかはもう信じられないな。

ご縁は結ばれたらお互いにつなぎあっていくもの。自分の一番大切なものを大切にするために、それとももしかしたら私の一番大切なものを大切にするために?相手ははさみを使ってそれを切り落としてしまったわけだから。

寂しいという気持ちも抜け落ちて、今はやっと、からっぽだな、と思える時間が増えてきました。

一番じゃなかったな。

一番じゃなかったんだ。

でも、好きだったな。

今はこのからっぽを、大切にしていこう。

顔を見られなくなって、もう半年が近いです。それとも、五ヶ月だったかな。

さくらが散って、ハナミズキが咲いて、長い雨が降って、あじさいが色褪せ、蝉の声が少し弱くなって、夜にすずむしが鳴き出して。

それだけ時間が経てば、いくら鈍感な私でも、ご縁がなくなったってことはわかります。

大好きでした。今は時々わからなくなるけれど。

 

 

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